2016年6月18日土曜日

神輿修理相談 【鎌倉 十二所 神輿親方】

 近年、大人神輿各部に不具合が目立つようになり、このたび、鎌倉十二所の神輿親方に修理相談に伺いました。工房内には、チェーンブロックがあり、復活を果たした神輿や、解体修理中の神輿が鎮座しております。

 我らが神輿、1989(H1)年に製造されており、1995(H7)年にご縁があって相州よりお輿入れしてきました。欅製で江戸前神輿ですが、相州特有の台輪に箪笥がついており、渡御では箪笥を響かせることもします。

【所見】
1)構造体に損傷は認められない。
2)屋根の漆は塗り直しを要する。
3)現状の台輪が1.5尺であり、1.8か2.0尺に大きくしてはどうか。
 ≪理由≫
  ・中棒間隔が拡がり、担ぎが安定する。
  ・屋根の大きさとのバランスが良い。 
4)金物は再メッキするか、現状維持するか、費用との応談。
5)蕨手に手を添えて神輿は運ばない!ぐらつきの元!
6)温度変化が激しい保管場所は望ましくない。

【今後の対応】
 当該大きさの新品神輿価格の約半額が修理代の相場とのこと。愛着のあるこの神輿、末永く使うことを前提に、今年の例祭以降、十分なる審議を尽くして大修理を敢行したいと考えています。


化粧綱が施されている神輿は海水対応だとか

展示中の全面改修した神輿

鳳凰、巴紋が眩しい 

各所のチェックを受ける我らが神輿


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